議事録・文字起こしAI
AI議事録・文字起こしツールの選び方(2026・公式事実ベース比較)
会議そのものより、会議のあとに議事録を整える時間が地味に効いてきます。録音を聞き直し、誰が何を言ったかを起こし、決定事項とToDoだけ抜き出す——これを毎週やると、月で数時間が静かに溶けます。
AI議事録ツールは、この「聞き直して起こす」工程を、録音を投げるだけで下書きまで肩代わりします。ただしやってくれるのは下書きまで。固有名詞の確定・発言者の取り違えの修正・決定事項の判断は人が残します。ここを「全部やってくれる」と誤解すると「精度が低い」と感じ、「下書きの土台を作る道具」と割り切ると効きます。
この記事は各社の宣伝文句を検証も鵜呑みもしません。代わりに、確認できる公式事実と、自分の条件で見極める観点を整えます。勝者はツールの評判ではなく、あなたの会議の条件が決めます。
結論(誰向けか・誰向けでないか)
- 向く人: 定例・1on1・顧客打ち合わせが週に複数あり、毎回手で議事録を起こしている人。録音を残せる環境の人。
- 向かない人: 会議が月数回で手起こしの負担が小さい人/録音が規約・機密上できない会議が中心の人/要約の最終責任をAIに預けたい人(それは不可)。
選ぶ前に、自分の条件を3つ決める
ツールの優劣より先に、自分側の条件で8割決まります。
- 何語・どんな専門用語の会議か — 日本語+社内固有名詞/英語混じり/技術用語が多い、で相性が変わる。
- 課金単位はどれが合うか — 後述の「料金の機構」。会議の頻度と人数で最適が変わる。
- 録音データをどこに置けるか — 機密会議は「学習に使われないか」「保存リージョン」が足切りになる。
公式事実の横断比較
載せるのは各社公式で確認できる事実のみ。各セルは公式ドキュメントで確認し、
[要公式確認 / 2026-06時点]を実値へ置換。料金・仕様は変わるため取得日を明記し、申込前に必ず公式で再確認。
下表は 2026-06 取得の公式情報ベース。料金・仕様は変わるため申込前に必ず各社公式で再確認してください。
| ツール | 課金単位 | 無料枠 | 対応言語 | データの学習利用 | 保存・規格 | 主な連携 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Notta | 時間(分)従量 | あり:月120分・1回3分・AI要約 月10回 | 多言語(50以上の言語へ翻訳対応/文字起こし対応数は要公式確認) | エンタープライズのみ「AI学習なし」明記、下位プランは要公式確認。ISO 27001 / SOC 2 準拠・E2E暗号化 | リージョンは要公式確認 | Zoom / Teams / Google Meet / Slack / Notion |
| Rimo Voice | 席(アカウント)課金 | クレカ登録なしで試用可(無料分数は要公式確認) | 日本語特化(多言語は要公式確認) | 全プラン「AI学習なし」明記。保管:文字起こしプラン30日 | 国産サービス(リージョンは要公式確認) | カレンダー連携(他は要公式確認) |
| tl;dv | 席課金(要公式確認) | あり:録画・文字起こし・要約・多言語が無料枠で広い | 30以上の言語 | 要公式確認(海外/GDPR圏) | 要公式確認 | Notion / Google カレンダー / Slack 等 多数 |
買い手事実として効く差: 機密会議が中心なら「データの学習利用」が足切り。Rimo Voice は全プラン学習なし、Notta は学習なしがエンタープライズ限定、tl;dv は要確認。英語混じり・多言語チームや無料で広く試したいなら tl;dv の無料枠が厚い。日本語特化の精度重視なら Rimo Voice、Zoom/Slack/Notion 連携前提なら Notta、と条件で割れる。
比較対象(順不同・評価ではなく事実一覧): Notta / Rimo Voice / tl;dv。
出典(2026-06 取得 / 申込前に公式で再確認): Notta 公式料金 https://www.notta.ai/pricing ・連携 https://www.itreview.jp/products/notta/coordination / Rimo Voice 公式プラン https://rimo.app/about/voice/plans / tl;dv 公式 https://tldv.io
自分で見極める観点(チェックリスト)
宣伝文句ではなく、無料枠で自分の音源を流して確認すべき点。
- 自分の会議の日本語・専門用語・固有名詞が崩れないか
- 話者分離(誰の発言か)が実用範囲か
- 要約が決定事項・ToDoを編集しやすい形で出るか
- 起こし後の手直し・共有がしやすいか
- Slack/Notion/カレンダー等、自分のワークフローに流せるか
- データの学習利用・保存先・退会時削除が機密要件を満たすか
- 自分の会議量での実コスト(下の課金単位で試算)
料金の機構(なぜその価格か)
見た目の月額より課金単位で実コストが変わります。主に3型。
- 時間(分)従量型: 月◯分まで無料、超過で課金。短時間・不定期なら割安、長時間が多いと跳ねる。
- 席(ユーザー)課金型: 1人あたり月額。チームで使い1人が大量に回すなら割安。
- AI処理(要約・話者分離)別課金型: 文字起こしは安く、要約や高精度処理が上位プラン。要約まで要るかで実質価格が変わる。
つまり「月額がいくらか」ではなく、自分の会議が月に何分・何人・要約まで要るかを当てて初めて比較になります。安く見えるプランが自分の使い方では一番高い、はよくあります。
よくある不安(先に答える)
- 「ChatGPTに貼ればよくない?」 — 文字起こし済みテキストの要約はそれで可。AI議事録の価値は音声→話者分離つきテキストの部分。録音の取り回しと話者分離が要らないなら専用ツールは不要。
- 「精度は実用に足る?」 — これは記事の数字を信じず無料枠で自分の音源を試すのが唯一の確実な確認。一般に静かな環境・1人ずつ話す会議は高く、被り発話・専門用語・雑音で落ちる。下書き前提なら実用、無編集で配布は不可。
- 「録音データは安全?」 — 学習利用の有無・保存先は各社で違う。機密会議は上表「データの学習利用」「保存リージョン」を公式で確認。規約は導入前に各社公式で再確認。
まとめ
AI議事録は「議事録を消す魔法」ではなく、起こしの下書きを自動化して人は確定と判断に集中する道具です。選定は評判より自分の会議の言語・量・機密度・課金単位の相性で決まります。
このページは公式事実と判断軸を整えるところまで。最後は無料枠で自分の会議を1回流して、上のチェックリストで確かめてください。